ボイス〜112の奇跡〜 | 海外ドラマ女子会

韓国のケーブルテレビチャンネルOCNで放送されたドラマ「ボイス112の奇跡」。
犯罪に巻き込まれた人の生死を左右する112通報センターを舞台に凶悪犯罪に立ち向かう捜査官と隊員を描いた物語だ。
「3分で到着、5分で現場確認、10分で検挙」の鉄則に基づき、緊迫したタイムリミットの中でテンポよくストーリーが展開していく。
家族を事故で失った刑事と絶対聴覚を持つ112通報センターの女性隊員が、犯罪率1位のソンウン地方警察庁で、次々に起こる凶悪犯罪と死闘を繰り広げる。
本作は日本でも大ヒットし、2019年には唐沢寿明主演で「ボイス 110緊急指令室」というタイトルの日本リメイク版が放送されている。
高い評価を得た韓国ドラマ「ボイス〜112の奇跡〜」は、その後シーズン2が制作され、2021年にはシーズン4が放送予定となっている。
本記事では「ボイス〜112の奇跡〜」のネタバレあらすじ、キャスト情報、相関図、感想などを詳しく解説。
現在、「ボイス〜112の奇跡〜」は、Hulu、U-NEXT、FODプレミアム、Amazonプライムビデオ、TSUTAYA TV、dTV、ABEMAプレミアム、Paravi、楽天TVなど多くの動画配信サービスで全16話が配信されている。
実際に起こった事件をヒントに脚本を制作していることもあり、ケーブルテレビでないと放送できないような恐ろしい暴力シーンや殺人鬼がたびたび登場するが、見始めたら止まらない最高に中毒性のあるドラマなので、ぜひ視聴を検討してみてほしい。

犯罪率が高く治安の悪いソンウン地方警察庁の刑事ジニョクは、3年前のある事件で最愛の妻を失っていた。

当時、犯人はすぐに捕まったものの、裁判で112通報センターの隊員グォンジュが犯人の声とは違うと証言したことで無罪となってしまう。

そのグォンジュがソンウン地方警察庁の112通報センターのセンター長としてやってきた。

妻殺しの犯人を無罪にしたグォンジュを強く恨んでいたジニョクは彼女に食ってかかる。

しかし、その直後に起こった事件をグォンジュが解決に導いたことで、ジニョクは彼女の持つ絶対聴覚の力を知ることになるのだった。

次第にグォンジュの力を信じるようになったジニョクは、彼女の証言どおり犯人が別にいると考えて再度捜査を開始した。

そして、3年前のジニョクの妻殺害事件で、刑事だったグォンジュの父親も命を落としていた事実を知ることになる。

韓国ドラマ「ボイス～112の奇跡」は通報センター日本では110番ですが、韓国では112番を舞台に描かれています。

本作では、かなり残虐で衝撃的な事件が多いですが、驚いたことに事件の一部は、実話に基づいて描かれているそうです。

とくに衝撃的なドラマの1、2話は、実際の通報センター112番の在り方が大きく世に問われることになった「オ・ウォンチュン事件」をモチーフにしています。

当時、通報を受けた隊員が、被害者女性の助けてほしいという訴えに迅速に対応できず、結局、女性がむごい結末を迎えてしまった事件です。

犯人は捕まり、無期懲役になりましたが、かなりの数の女性が犠牲になったとされ、警察の初動捜査のミスがかなり大きな問題になりました。

そのため、本作はかなり衝撃的な事件が描かれることが多く、心臓が弱い人には不向きなドラマになっています。

脚本家マ・ジンウォンは「リアルな犯罪の危険性を伝えたかった」と、実際に起こった事件をモチーフにした理由を語っています。

そんな猟奇的な事件が多く描かれるドラマですが、リアルに描かれた犯罪現場とスリリングな展開に強い中毒性を覚える視聴者は多く、結局、本作はシリーズ化し、ボイス2、ボイス3と続編が制作されています。

そして、2021年にはボイス4が放送されることが発表されました。

ボイスプロファイラーのカン・グォンジュ役を演じるイ・ハナは、シーズン1からシーズン4まで続投していますが、男性の主人公はシーズンごとに変更されています。

シーズン１ではチャン・ヒョクが演じた刑事ジニョクが主人公でしたが、シーズン２、３はイ・ジヌクが演じる刑事ガウンに代わっています。

そして、シーズン４では人気俳優のソン・スンホンが刑事役を務めることに決定したようです。

唐沢寿明が主演を務めた日本版の「ボイス」も2021年7月に続編が放送される予定になっています。

とにかくストーリー展開が衝撃的で、登場人物も魅力的に描かれているので、サスペンスや刑事ものが好きという人は、はまること間違いない作品といえるでしょう。