太陽を抱く月 | 海外ドラマ女子会

小説家チョン・ウングォルの100万部の大ベストセラー小説をドラマ化した「太陽を抱く月」。
2012年に韓国のMBCが全20話で放送し、最高視聴率46.1％の大ヒットを記録した話題作だ。架空の李氏朝鮮時代を舞台に描かれているので、歴史上実在した人物は登場しない。
そのため、小説を読んでいなければネタバレなしのストーリーが楽しめる。
日本では2013年にNHK BSプレミアムで放送され、人気子役のかわいい演技に注目が集まった。
日本でも大ヒットした「トンイ」や「黄金の虹」の子役で知られるキム・ユジョンや、「王になった男」「絶対彼氏。」で注目を集めたヨ・ジングが子役で登場している。
権力争いや身分違いの恋、記憶喪失など韓国ドラマの王道と呼ばれる要素がすべて入ったファンタジー・ラブロマンス時代劇なので面白いのは間違いない。
本記事では韓国ドラマ「太陽を抱く月」のあらすじやキャスト、相関図、感想などを詳しく解説している。
2020年にはNHK BSプレミアムで再放送されたが、今後の放送予定はたっていない。
そのため、「太陽を抱く月」を見たい人は便利な動画配信サービスがおすすめだ。
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朝鮮王朝時代、王・成祖が実権を握る中、世子のイ・フォンはホ・ヨヌという少女と出会う。

すぐに惹かれ合う2人だったが、自身の甥の娘を世子嬪にしたい大妃は、邪魔なヨヌの暗殺を命令する。

その結果、ヨヌは世子との婚礼の前夜に原因不明の病にかかり亡くなってしまう。

8年後、世子から王に即位したフォンは宮廷内で起こる権力争いと戦う日々を送っていた。

ヨヌが亡くなったことで、大妃の企み通り甥の娘ボギョンが王妃となっていたが、2人の夫婦仲は冷え切っていた。

フォンは亡くなったヨヌのことが忘れられず、ずっと心を閉ざしたままだったのだ。

そんな中、フォンは原因不明の体調不良に陥るようになる。

同じ頃、フォンはヨヌとそっくりな女性と出会う。その女性は過去の記憶をすべて失い、巫女として生き延びていたヨヌ本人だった。

しかし、そうとは知らないフォンは彼女にウォルとあだ名をつけて呼ぶようになるが…。

最高視聴率46.1％と驚異的な数字を獲得した「太陽を抱く月」。とくに評判なのは、物語の核となる主人公たちの子供時代のストーリーでした。

韓国では知らない人はいない有名子役キム・ユジョンはもちろん、世子役のヨ・ジングもヨヌへのほほえましい恋心を真っ直ぐな演技で表現しています。

ベテラン子役たちの迫真の演技と、呪術や巫女などのファンタジー要素がうまく絡み合っている点が本作がヒットした理由といえるでしょう。

また、権力争いや身分違いの恋、記憶喪失など韓国ドラマの王道と呼ばれる設定ですが、出演キャストの素晴らしさに加えて、脚本がよく練られているのでストーリー展開が早く見はじめたらとまらない魅力があります。

全20話なので、主人公たちがなかなか真相にたどり着かず、もどかしい思いをさせられることもありません。

最終回まで後2話の18話では、8年前の真相までスッキリ判明し、あとは悪人を退治するだけの状態になります。ちなみに急展開があった18話は、視聴率41.2％を獲得しました。

そして残念なことに、主人公フォンの祖母である大妃役を演じたキム・ヨンエさんが撮影後に病気で死亡したことが分かり、関係者やファンを驚かせました。

キム・ヨンエさんは韓国ドラマでも主要人物の母や祖母役を務めることが多かったベテラン女優です。

本作ではヒロイン・ヨヌの暗殺を命令し、主人公フォンとも敵対する悪女役を見事に演じきっています。

安定した演技で物語を盛り上げてくれる名優だっただけに本当に残念でなりません。