製パン王キム・タック | 海外ドラマ女子会

2010年に韓国で放送され、大ヒットしたドラマ「製パン王キム・タック」。
最高視聴率58.1％、平均視聴率は38.7％を記録し、「ホジュン」、「宮廷女官 チャングムの誓い」、「朱蒙」、「パリの恋人」に続く韓国ドラマ歴代5位の視聴率を獲得した。
1970～1980年代に韓国パン業界を育てた人物の実話をもとにフィクションも織り交ぜながら制作されている。
モデルとなったのは現SPCグループ会長ホ・ヨンインだ。
名門一族の複雑な人間関係や出生の秘密、異なる境遇で育った異母兄弟の対立など、吸引力のあるストーリーが魅力だ。
主人公タック役には本作がドラマ初主演になったユン・シユン。
つらい境遇の中でも明るくはつらつとした主人公タックを見事に演じ切り、人気俳優の仲間入りを果たしている。
また、「グッド・ドクター」で注目を集めたチュウォンも主人公の異母兄弟として出演。
チュウォンは本作がドラマデビュー作だったが、安定した演技で悪役を演じ切り、高い評価を獲得している。
そして、2人の男性の間で揺れ動くヒロイン・ユギョン役には「ラストダンスは私と一緒に」のユジンが抜擢された。
韓流ドラマ独特の負の要素も盛りだくさんに、製パン業界を舞台に友情、恋愛、家族を描いた本作は、見始めたら止まらない濃厚な作品だ。
本記事では「製パン王キム・タック」のネタバレあらすじ、キャスト情報、相関図、感想などを詳しく解説している。
現在、「製パン王キム・タック」はU-NEXT、Amazonプライムビデオで全話視聴可能だ。
全30話と少々長めのストーリー構成だが、展開が早く、主人公が魅力的なので一気に見てしまいたくなるほど面白い。
タイトルだけだとソフトなイメージを持つだろうが、なかなか中身はこれぞ韓ドラという展開が多いので、ドロドロ系も好きという人にぜひおすすめしたい作品だ。

大会社コソン食品の会長ク・イルチュンの妻インスクは、跡取りの男の子に恵まれず、姑からは酷い扱いを受けていた。

藁にもすがりたいインスクは占い師にみてもらうが、夫との間には男の子は生まれないと言われてしまう。

そんな中、ク家の使用人キムミスンが、イルチュンの子供を身ごもってしまう。

激怒したインスクは秘書のハン・スンジェと関係を持ち、男の子を授かる。

しかし、それでもインスクの嫉妬心は収まらず、ミンスを病院に連れて行くと強引に中絶手術を迫る。

ミンスはお腹の子を守ろうと、必死に看護師に頼んで裏口から逃がしてもらった。

そして、身を隠したまま、男の子を出産し、キム・タックと名前を付ける。

それから、しばらくの間、ミンスは田舎でひっそりと暮らしながら、タックと2人幸せな生活を送っていた。

だが、タックが小学生になるとミンスは父親のことを明かし、跡取りとしてク家に引き取られていくことになる。

韓国の高度経済成長期と言われる1970～1980年代の韓国製パン業界を舞台にした「製パン王キム・タック」は驚異的な視聴率で大ヒットしました。

天性の嗅覚を持つ主人公キム・タック役には「不滅の恋人」「絶対彼氏。」で注目を集めた人気若手俳優ユン・シユン。

本作で大ブレイクしたユン・シユンは2010年の最もホットなスターの1位にも選ばれています。

主人公の義弟ク・マジュンを演じるのは、「のだめカンタービレ～ネイルカンタービレ」「グッド・ドクター」でも知られる人気俳優チュウォン。

ヒロイン・ミスン役には「黄金の新婦」「愛は誰にも止められない」などで存在感のある演技を披露したイ・ヨンアが演じています。

他にもチュウォンの子供時代を演じたシン・ドンウ、ユン・シユンの子供時代を演じていたオ・ジェムなど、子役の演技も高く評価されています。

本作は2010年のKBS演技大賞で脚本賞や女性最優秀演技賞、男性優秀演技賞など数々の賞を受賞しました。

タイトルからしてパン屋を舞台にしたアットホームな恋愛ドラマかと思いきや、かなりダークな人間関係が描かれた内容なので意表を突かれる作品だと思います。

地位や名誉の奪い合い、犯罪、不倫などドロドロ要素満載なので、これぞ韓流ドラマという作品が好きという人なら、きっと気に入ること間違いなしのドラマです。