エマ ~恋するキューピッド~ | 海外ドラマ女子会

『エマ ~恋するキューピッド~』は 2009年10月4日から25日にかけてイギリスのBBCで放送された恋愛・ヒューマン系ドラマ。本作品はジェーン・オースティンの小説『EMMA』が原作となっている。主人公エマの役を演じたのは、ロモーラ・ガライ。本作品でゴールデングローブ賞主演女優賞（ミニシリーズ・テレビ映画部門）にノミネートされた。
『エマ ~恋するキューピッド~』は全4エピソードのミニシリーズで、HuluやU-NEXT、Amazonプライムビデオにて字幕のみ視聴可能。Amazonをよく利用するなら、Amazonプライムビデオでの視聴がコスパが良くおすすめである。

偶然にも姉の恋のキューピッドになったエマは「自分には縁結びの才能がある」と錯覚し、恋の予感を感じ取っては周りの人間をくっつけることに熱中していた。

エマを幼いころから見守ってきたナイトリーは「ただの偶然」だと忠告するが、家族同然で育ったアンをウェストン氏と結びつけたことですっかり調子に乗ったエマは親友のハリエットが農家のマーティンに求婚された際、自分の親友が農家の妻では納得がいかないという理由で断るようそそのかし、牧師のエルトンとくっつけようとする。

しかし当のエルトンは資産家の娘に目がない野心家で、父親のわからないハリエットはまったくの論外だとこっぴどく振られてしまうことに。

自分の傲慢さが原因で親友を深く傷つけたと気づいたエマは、金輪際縁結びをやめる決意をするが……。

『エマ ~恋するキューピッド~』の主人公であるエマは、原作者であるオースティンが書いた物語の中で一番裕福な家庭の出身なのだとか。おまけにエマは幼いころに母を亡くしており、父親のウッドハウス氏はかなりの過保護に大変身します。

苦労という苦労も知らず、温室でベッタベタに甘やかされて育ったエマはめちゃくちゃお節介なうえに考え方が自己中心的で、正直言って好感は持ちにくい主人公でした。

ですが自分を心配する父を大切に想っていたり、親友のハリエットとの一件ももっと評価されるべきだという想いからきた行動という点を考慮すれば、根っからの悪人ではないことも理解でき、好感は持てないけど嫌いにもなれないという不思議なキャラクターです。

本作品のストーリーは、そんな世間知らずのエマが自分の初恋も体験したことがないのに人様のキューピッドを気取って失敗し、その経験を経て少しずつ成長していく話。

たった4話という短いストーリーではあるものの、世間知らずのお嬢様が「これまで見えていなかったこと」に気づき成長していく姿はとても感動的です。

主人公エマ役を演じたのは、2007年公開の映画『エンジェル』で演技力の高さを評価されたロモーラ・ガライ。本作品への出演でミニシリーズ・テレビ映画部門のゴールデングローブ賞主演女優賞も受賞しています。

嫌われる主人公というのは結構難しい役柄だと思うのですが、表情のひとつひとつで上手く「いけ好かない感」が出せており、かなりの実力派だと実感しました。

そして、そんなエマを側で見守るのがジョニー・リー・ミラー演じるナイトリー氏。
『エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY』では、かなり癖のあるシャーロック・ホームズを演じており、そのイメージが強い人も多いかと思いますが本作品ではとことん紳士な役柄です。

作品全体を通して「人間性に問題がありそうな人」の割合がかなり多いのですが、ときに優しくときに厳しく叱りつけるナイトリー氏がいたからこそ楽しく視聴できました。
本作品におけるジョニー・リー・ミラーの愛情深い紳士の演技は、見どころのひとつですよ！

またエマの設定上、毎回違うおしゃれな衣装が出てきたり可愛いケーキが登場したりとファッション・小物にも注目です。

『エマ ~恋するキューピッド~』は全4エピソードで完結済み。HuluやAmazonプライムビデオ、U-NEXTで視聴できますが、いずれも吹き替え版はなく字幕版のみの配信となっています。

Amazonをよく利用する場合、Amazoプライムビデオへの登録がお得ですがそれ以外の人は新作を観たいならU-NEXT、日テレ系ドラマが好きならHuluがおすすめです。