ダウントン・アビー | 海外ドラマ女子会

『ダウントン・アビー』は、20世紀初頭のイギリス貴族クローリー家を舞台にした、ヨークシャーの架空のカントリーハウス「ダウントン・アビー」で起こる、家督相続を描いた上流社会の愛憎渦巻く歴史時代劇である。『ゴスフォード・パーク』など、イギリスの上流階級群像劇制作の第一人者で、イギリスの俳優、脚本家、小説家、映画監督、政治家であるジュリアン・フェロウズが手掛け、2010年9月26日から2015年12月25日までイギリスのテレビ局ITVで、6シーズンに渡り放送された。ギネス記録では、2011年に最も高い評価を受けたテレビシリーズで、ゴールデングローブ賞やプライムタイムエミー賞を総なめにしている。

イングランド北東部のヨークシャーにあるカントリーハウス「ダウントン・アビー」のロバート・クローリーは、グランサム伯爵でクローリー家の当主。ロバートには元グランサム伯爵夫人の母バイオレットと、アメリカ人の妻コーラ、そしてコーラとの間に三人の娘がいた。当時のイングランド法では、家督を相続するのは男子一人のみと定められていたため、ロバートの後継者は従兄弟のジェームズだった。しかし、1912年の春、タイタニック号に乗船していたジェームズとジェームズの息子のパトリックが船の沈没事故によって死んでしまう。パトリックと婚約していたロバートとコーラの長女メアリーだったが、ジェームズとパトリックの死によって家督相続権が中流階級の弁護士であるマシュー・クローリーに継承されることとなる。

イングランド北東部のヨークシャーにあるカントリーハウス「ダウントン・アビー」のロバート・クローリーは、グランサム伯爵でクローリー家の当主。ロバートには元グランサム伯爵夫人の母バイオレットと、アメリカ人の妻コーラ、そしてコーラとの間に三人の娘がいた。当時のイングランド法では、家督を相続するのは男子一人のみと定められていたため、ロバートの後継者は従兄弟のジェームズだった。しかし、1912年の春、タイタニック号に乗船していたジェームズとジェームズの息子のパトリックが船の沈没事故によって死んでしまう。パトリックと婚約していたロバートとコーラの長女メアリーだったが、ジェームズとパトリックの死によって家督相続権が中流階級の弁護士であるマシュー・クローリーに継承されることとなる。

イギリスのドラマはとても品格のある内容が多いですが、『ダウントン・アビー』はその最たる作品と言っても良いでしょう。本作は、『名探偵ポワロ』や『バーナビー警部』など、良作のドラマを送り出しているイギリス最大で最古のテレビ局「ITV」で2010年9月26日から2015年12月25日まで、6シーズン47話と、シーズンの最終回であるクリスマススペシャル5話を含む全53話が放送されました。

1900年初頭のイングランドでは男性一人だけの相続制度があり、ダウントン・アビーに住むグランサム伯爵のクローリー家でも例外ではありませんでした。当主の娘メアリーの婚約者ジェームズが亡くなったため、次の相続権があるのは中流階級の青年マシュー。しかし、ロバートの母親バイオレット、妻のコーラ、長女のメアリーは身分の違うマシューを受け入れられず…

階級制度が当たり前の格差社会に足を踏み入れた一般男性と、相続問題をめぐる上流階級の愛憎渦巻く人間関係などが織りなすストーリーは、人種差別という社会問題を背景にしながらも、娯楽の要素満載で観る者を歴史の一部へと惹き込んでいく魅力があります。

この作品では貴族たちだけではなく、ダウントン・アビーに仕える従者たちの人間模様も描かれています。足の不自由なベイツが伯爵付きの従者に雇われ、その存在が従者たちの間に波紋を投げかけていく様子が見もの。

また、イギリス貴族は階級が上の下僕をラストネームで呼び、階級が下になるとファーストネームで呼ぶような風習など、細部にまでこだわって作られた作品です。そのため、第一下僕のトーマスのことを「バローさん」と呼んでいるシーンが度々出てきます。

グランサム公爵（ロバート）役に、『パディントン』シリーズのヒュー・ボネヴィル、ロバートの妻のグランサム公爵夫人役に『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』のエリザベス・マクガヴァンがそれぞれ起用されました。

名演技を見せてくれるのが『ハリー・ポッター』シリーズでマクゴナガル先生を好演していたマギー・スミスです。気品あるバイオレット・クローリー元公爵夫人を演じ、プライムタイムエミー賞ミニシリーズ/テレビ映画部門の助演女優賞を受賞。共に受賞したのが作品賞・演出監督賞・脚本賞・撮影賞・衣装賞と、殆どの賞を総なめにしました。

舞台である貴族の大邸宅には、実在している古城を使用しての撮影も取り入れられており、衣装や家具などの調度品も時代設定に沿って衣装担当・美術担当が駆使して作り上げ、その重厚感ある映像美は圧巻と言えるでしょう。

日本では2011年の秋から、『ダウントン・アビー 〜貴族とメイドと相続人〜』というタイトルでスターチャンネルで、2016年までに全シーズンが放送されています。また、NHK総合でも『ダウントン・アビー 華麗なる英国貴族の館』という違ったタイトルで、2014年から2017年まで全シーズンが放送されました。

現在は、Hulu・U-NEXT・FODプレミアム・Amazonプレミアムでシーズン6まで配信されています。更に、2018年7月13日に同タイトルでの映画製作が発表され、マイケル・エングラー監督、ジュリアン・フェロウズの脚本で制作。イギリスで2019年9月13日、日本では2020年1月10日に公開されました。出演陣は、ドラマシリーズのキャストの殆どが続投しています。

全世界に空前の旋風を巻き起こしたイギリス貴族の本物のストーリー『ダウントン・アビー』が今、ネット配信で蘇る！