YOU ー君がすべてー | 海外ドラマ女子会

『YOU ー君がすべてー』は、2018年9月9日から現在にかけてアメリカのLifetimeで放送されているサイコスリラー。キャロライン・ケプネス著書の『You』という小説をもとに製作された。主演は『ゴシップガール』でダン役を演じたペン・バッジリー。表向きは書店の店員でありながら、裏の顔はサイコなストーカーという二面性を持つ男性を演じる。
本作品は現在シーズン2まで製作済み。Netflixで独占配信されているため、視聴するにはNetflixへの加入が必要だ。

ニューヨークで書店店員として働くジョーは、ある日書店にやってきた大学院生のグィネヴィアという女性に一目ぼれし、異常な執着心をみせはじめる。

本の購入情報からグィネヴィアのフルネームを知ったジョーがまず行ったのは、彼女のSNS検索だった。

ジョーはグィネヴィアがSNSに投稿した写真や内容から自宅や大学、家族構成、交友関係といった個人情報をまたたく間に特定し、ストーカーするように。

やがてグィネヴィアが女関係にだらしないクズな金持ち男に入れこんでると知ったジョーは、自分たちの将来のためにと男を監禁した末に殺害してしまう。

一方、ジョーのおそろしい二面性を知らないグィネヴィアは気の合う優しい男性としてジョーを受けいれはじめ、恋人関係へと進展する。
ジョーを理想の男だといい、幸せいっぱいだったグィネヴィア。だが、あるとき彼の違和感に気づいて過去をさぐり、恐るべき秘密を知ってしまい……。

『YOU ー君がすべてー』はサイコパスな主人公ジョーが一目惚れした相手に異常な執着心をみせ、愛を成就させようとする話。

感想をひとことで言うとするならば、いかれっぷりが面白い作品です。

ドラマ内ではナレーションという形でジョーの思考が流れるのですが、ジョーの思考はまさしく「サイコパス」「異常者」「ストーカー」そのもの。

ですがジョー本人は自分をまともで誠実な男だと思っていて、グィネヴィアの彼氏や友人をことあるごとに「それは異常者のやること」「変質者め！」と心の中で罵ります。

視聴者としてはツッコミどころ満載なんですが、本人はいたって真面目。
ストーカーする人の思考回路がすごくリアルに描かれていて背筋にぞくっとしたものを感じつつも、先の展開が気になって仕方ありませんでした。

このドラマを観ているとSNSの恐ろしさや情報管理の大切さも再認識させられるため、SNSが日常の一部になっている若者世代こそ観るべきドラマかもしれません。

ドラマ内では、一部殺人シーンも描かれます。
全体的にはそうでもないのですが、やや少しグロい場面もあるので苦手な人は注意してください。

ストーキングしたり私物を盗んだり、邪魔者を排除するためには殺人さえもいとわない狂いっぷりのジョーですが、子どもには優しい紳士というのもヤバい奴なのに何となく嫌いになりきれない理由のひとつ。

特にシーズン1で登場する隣人の子・ポコを心配し、世話する様子はうっかり彼がサイコパスであることを忘れてしまいそうになりました。

主演キャストのペン・バッジリーは『ゴシップガール』でダン役を演じた俳優さん。ダンのときしかり、やや暗めの役柄です。

日本語吹き替え版の声優は玉木雅士さんで、なかなかのハマり役。
紳士なのかサイコパスなのかわからない役柄に、かなりマッチしています。

シーズン2では死んだはずのキャンディスが登場して復讐を宣言し、これまで追う側だったジョーが追われる側にまわって、かなり熱い展開に。

何人も殺したジョーの罪は暴かれるのか？キャンディスの復讐は成功するのか、失敗するのか？など、ハラハラドキドキする展開から目が離せません！

『YOU ー君がすべてー』は現在シーズン2まで配信中。シーズン3は、2021年に公開予定です。Netflixで全話視聴できるため、気になった方はぜひ鑑賞してみてください。