ホワイトカラー | 海外ドラマ女子会

頭脳明晰な元天才詐欺師のニールと、やり手のFBI捜査官ピーターがタックを組んで、難解な犯罪捜査に挑むドラマシリーズ『ホワイトカラー』は、2009年から2014年にかけてUSAネットワークで放送開始され、看板番組となった。
収監されていたニールは、自由を得る替わりにFBI捜査に協力することとなる。しかし、いくら協力しても自由を得ることが出来ない。そんなニールは捜査をしていくうちに、命がけとなる怒涛の展開が待ち受けているという目の離せないドラマである。
日本では、日本語版がDlifeとAXNミステリーで放送され、地上波では2011年12月6日からTBS、2014年10月2日からABC朝日放送、テレビ東京の『ランチチャンネル』などで放送され、当初日本でのタイトルが『WHITE COLLAR 天才詐欺師は捜査官』とされていたが、DVD-BOXの発売に伴って現在の『ホワイトカラー』に変更された。
Hulu・dTV・Amazonプライムビデオ・TUTAYA TVで全シーズンが配信中。

刑務所に収監されている天才詐欺師のニール・キャフリーは、恋人に対する思いから脱獄を図る。しかし、知的犯罪ユニットの指揮官であるピーター・バークによって捕まり、刑期を4年延長される。ニールはピーターに対して、自由と引き換えにFBIの捜査に協力することを誓うのだった。

2人の捜査によって犯人の検挙率が上がりFBI本部でも注視していたが、ニールの本当の自由は足枷によって制限されている。一方ピーターとは徐々に信頼関係を築いているが、ピーターはニールに対して一抹の不安も消せなかった。

自由の身となったニールはFBIの捜査をする傍らで、ピーターの制止も聞かずに恋人ケイトの行方を探し続ける。ケイトの手掛かりを得ていきケイトに近づいていたニールだったが、その矢先ケイトは何者かの陰謀による飛行機の爆破で死亡してしまうのだった。

自分の経歴を生かしてFBIに助言し、時には培ったテクニックで高度な知的犯罪を解決する一方で、自身の問題にも立ち向かっていくニールと、そんなニールに翻弄されながらも堅実な捜査能力で任務を遂行するピーターの、命を懸けた戦いが始まる。

USAネットワークの看板番組となった『ホワイトカラー』ですが、本作品の制作にあたっては1955年のケーリー・グラントとグレース・ケリー主演の映画『成金泥棒』からヒントを得ています。

ホワイトカラーはクライムサスペンスに分類されるドラマで、派手な銃撃戦やアクションは少なく、ケーリー・グラント演じたジョン・ロビーのようなクールで自信に満ちた主人公にインスピレーションを感じたということで、あくまでも派手にならないスマートな路線で制作されています。

そんな打ち切りとは無縁の人気番組だったホワイトカラーですが、シーズン5あたりから視聴率が下がり始めます。このような動向から製作側はシーズン6で打ち切りにしたということ。さすがアメリカ、やることが早いですね。

実際の打ち切りの真相は、殆どの撮影がニューヨークで行われたため、膨大な予算がかかったということで、費用の問題ではないかとも言われています。

シーズン6では、打ち切りになるとは思えないような最終回だったということで、ファンの間からは「いつシーズン7が制作されるの」との声もありました。そこで、制作側は2020年5月にホワイトカラーを復活させる話し合いがされたということでした。果たしてホワイトカラーの続編や映画化は実現するのでしょうか。ワクワクするところです。

シーズン1では主演が『Chuck/チャック』でブライス・ラーキンを演じたマット・ボマーということで、期待大で観てしまいました。ゲストに『スーパーナチュラル』で悪魔の大将であるクラウリー役を演じたマーク・A・シェパードが出演。レギュラーになったら面白いな、と思っていたらあえなく殺されてしまいます。

期待通りの作品であることがわかり、シーズンが進むにつれて面白くなっていき、目が離せなくなっていきます。

そんな人気番組となったホワイトカラーは、出演したキャスト達がとても和気あいあいとした仲良しということ。主人公のマット・ボマーを始めとして、ピーター役のティム・ディケイ、エリザベス役のティファニー・ティーセンらが声を揃えて語るのは「キャストみんなが大好き！」という言葉です。

特にピーター役のティム・ディケイと、冴えないおやじでニールに協力する犯罪者のモジー役をやったウィリー・ガーソンが、親父ギャグを披露してキャストや撮影スタッフを笑わせていたとか。

このような楽しい撮影クルーにも悲しい出来事がありました。シーズン2が放送開始される直前の2010年5月10日に、撮影スタッフのジョン・ボルツという方が交通事故で亡くなられています。そのため、エンドクレジットで「ジョン・ボルツに捧ぐ」というテロップが表示されています。

これだけ仲良しのスタッフ・キャスト達の悲しみは想像を絶したことと思います。

海外ドラマ『ホワイトカラー』はインターネット配信において現在、Hulu・dTV・Amazonプライムビデオ・TUTAYA TVなどで配信中です。一度観たら嵌ってしまうこの作品、是非視聴していただくことをおすすめします。