ヴェロニカ・マーズ(ヴェロニカマーズ) | 海外ドラマ女子会

『ヴェロニカ・マーズ』はアメリカのUPNとCWで、2004年9月22日から2007年5月22日までシーズン3、エピソード数64エピソードが放送されたテレビシリーズである。親友で恋人の姉リリーが殺害されたことがきっかけで高校生の探偵として活躍する新世代の探偵シリーズ。愛車の93～95年型のレバロン・コンバーチブルと愛用のニコンD70カメラを使用して、様々な難事件を解決していく。ストーリーの中には高校生としての友情や恋愛も垣間見え、ティーンエイジャーたちの間でたちまち人気となって、批評家の間からも絶賛された。2014年にはドラマとほぼ同じキャストで、『ヴェロニカ・マーズ ［ザ・ムービー］』が制作され、ワーナー・オンデマンドで配信された。本作品は現在、U-NEXT、TUTAYA TV、Amazonプライムビデオで視聴可能。

ヴェロニカ・マーズは、カリフォルニア州ネプチューンで暮らしているごく普通の高校生だった。ある日ヴェロニカの恋人であるダンカン・ケインの姉リリーが殺されてしまう。

ヴェロニカの父で保安官のキース・マーズは、リリーの父親を犯人扱いしてしまったため、保安官事務所を首になる。そのため、ヴェロニカも高校で悪者扱いされて孤立してしまうのだった。

更に、ヴェロニカの母親リアンがアルコール依存症で家出をして行方不明に。ヴェロニカはこの出来事を機に、高校生の私立探偵となり数々の難事件を解いていく。

『ヴェロニカ・マーズ』は、カリフォルニア州の架空の街ネプチューンという、大企業とその下で働く人々が暮らしている街が舞台の、ティーンエイジャーが織りなすミステリードラマの傑作です。

「私は放課後、探偵になる。」というキャッチコピーに興味をそそられ、シーズン1を観て嵌ってしまう人達が続出し、10代から30代までを中心に人気を博しました。

ネプチューンで起こる奇々怪々な難事件を、主人公のヴェロニカ・マーズが愛車のレバロン・コンバーチブルに乗り、ニコンのD70で証拠を収め事件解決に奔走します。リリーの殺害事件で首になった父親の影響から、高校で孤立してしまったヴェロニカでしたが、事件を解決していくうち、次第に周りから頼られるようになります。

娘を愛する父キースや、ヴェロニカから助けられたウォレス達が捜査に協力して事件を解決し、最後はスカッとする一話完結のドラマ構成。しかし、母親の失踪やヴェロニカの周りの人間関係は、シーズンが進んでいくごとに複雑になっていき、目の離せないストーリーとなっています。

主役を演じたクリスティン・ベルは、「ヴェロニカ・マーズはこの世界に必要とされる、マントのないスーパーヒーロー」と語っていました。

シーズン3で打ち切りとなったヴェロニカ・マーズでしたが、その後2014年には、根強いファン達が、クラウドファンディングで制作費の資金集めをし、『ヴェロニカ・マーズ ［ザ・ムービー］』が制作され公開されました。その後2018年に新シリーズの企画が進行中という報道があり、2019年には新シリーズの制作が決定、同年7月26日にHuluでシーズン4の視聴が開始されています。

しかし残念なことに日本では未公開で、DVDでも日本語字幕や吹替はなく、英語版のみとなっています。

ヴェロニカの恋愛も見所の一つ。ドラマの初めはダンカンと付き合っていたヴェロニカでしたが、シーズン2でダンカンがメグの娘を守るためにオーストラリアへと逃亡。その後ヴェロニカはローガンと次第に惹かれ合っていき、シーズン3の始めではラブラブな状態に。しかし、後半で別れ新しい恋人ピズができます。

ヴェロニカのファッションにも注目。大学生となったヴェロニカのメイクやファション、ヘアスタイルが次第におしゃれになっていきます。

当初はシーズン3で打ち切りとなり、ローガンとの再復活は実現しませんでした。新シリーズでは、相変わらず故郷のネプチューンで私立探偵を続けるヴェロニカと、元恋人のローガン、家業を継いだウィーヴルに刑事のレオ、そして父親のキースというお馴染みの面々が顔を揃え、全8話のストーリーを展開しています。

シーズン4のあらすじは、春休みをネプチューンで過ごしている学生を狙った爆破事件が起こります。マーズ探偵事務所は被害者の両親から捜査を依頼され、ヴェロニカとキースは調査にあたることに。

クリエイターのロブ・トーマスは、新シリーズをアガサ・クリスティ風のミステリー調に仕上げたいと語っていましたが、ローガンに思いがけない結果が待ち受けていることになります。その結果とは…

キャストは、主役のヴェロニカ・マーズに『HEROES』や『パルス』のクリスティン・ベルを起用。ヴェロニカの父親キース役に『PERSON of INTEREST 犯罪予知ユニット』のエンリコ・コラントーニ、ローガン役にジェイソン・ドーリングが起用されました。

また、ネプチューンの市長役に『ポリス・アカデミー』や『スリーメン&ベビー』などで知られるスティーヴ・グッテンバーグが出演しています。

ヴェロニカ・マーズ ［ザ・ムービー］の逸話は、何と言っても制作費をウェブ上で募ったことでした。200万ドル（約1億8,000万円）の製作資金が集まれば、映画化できることを発表したところ、1日で目標金額に達成したということ。シーズン3で打ち切りとなった理由は、制作費が底をついたためだったのでしょうか。

実際に集まった金額は570万ドル以上で、目標の500万ドルを上回ったそうです。寄付の最高額はスティーヴン・デングラーという方の1万ドルで、彼は映画の中でウェイター役となり出演を果たしたということ。いかにヴェロニカ・マーズが人気を誇っていたか納得できますね。

現在はU-NEXTでドラマを、TUTAYA TVとAmazonプライムビデオでドラマと映画の視聴が可能です。待ち望んでいた映画版の5年後の世界を描いたシーズン4『スプリング・ブレイカーズ爆破事件』も、Amazonプライムビデオで配信開始されていますので、是非視聴してくださいね！