メンタリスト | 海外ドラマ女子会

『メンタリスト』は2008年から2015年にかけて、アメリカのCBSで放送されていた刑事ドラマ。優れた観察眼を持つ主人公が、CBIの犯罪コンサルタントとして活躍する話だ。全7シーズンで完結済み。シリーズを通して高視聴率を維持し、最高視聴率は1970万人を記録したとされる。主演のサイモン・ベイカーはメンタリストへの出演がきっかけとなり、「エミー賞」「ゴールデングローブ賞」「全米俳優組合賞」などの主演男優賞を受賞した。また、当時の米TVガイド誌では「最もセクシーな男」にも選ばれている。
ちなみにファイナルシーズンでレギュラーへの仲間入りを果たしたにも関わらず、死亡という形で幕をおろしたヴェガの降板理由はさまざまな憶測がなされたが、本人はインタビューで撮影をはじめる前から内密に聞かされていたと答えている。

優れた観察力と卓越した話術で人を巧みに操るパトリック・ジェーンは、能力を駆使してCBIの犯罪コンサルタントとして犯罪捜査に協力する。

その主な理由は「レッドジョン」と呼ばれる連続殺人犯のゆくえを追うためだった。かつて自分を霊媒師と偽り、一世を風靡したことで天狗になっていたジェーンは、テレビでレッド・ジョンを侮辱し、妻と子どもを殺されてしまったのだ。

犯人を出し抜くためなら躊躇なく規則を破るジェーンと、たびたび衝突しながらも協力関係を結ぶCBIは次々と難事件を解決へ導いていく。

まるで超能力かのように、人の心理を暴いて操るジェーンが、少々恐ろしくも最高にカッコイイ。
初対面なのにあれこれ言い当てる姿や、催眠術をかけてしまう様子から、実は超能力者なのでは？と疑いをかけられているジェーンですが、単純に洞察能力や話術、推理力がたけている普通の人間という設定のようです。

現実にこんな人がいたら絶対関わりたくないですが、ドラマ内での見事な手腕は惚れ惚れするの一言に尽きます。

メンタリストはよくある一話完結型の刑事ドラマの1つなのですが、他のドラマと違うのはジェーンが「自分なりの正義を貫いている」というところ。

例えば、ジェーンが協力しているCBIには捜査における規則が存在するのですが、彼は正式なCBIメンバーではないことを逆手にとって容疑者に催眠術をかけたり、ときには口説き落として情報を得たりと、やりたい放題。
従来の刑事ドラマでは見れないような手を、次々と使ってきます。

これはジェーンにとって犯罪者は悪であり、どんな手を使ってでも早期解決するのが正義だと思っているからです。

そしてジェーンは今でこそ事件解決に協力する「メンタリスト」ですが、もとは能力を悪用して霊媒師を騙って荒稼ぎしていた詐欺師という背景もあります。おまけに今捜査に協力しているのも善意ではなく、妻子を殺した連続殺人犯レッドジョンを自らの手で殺すため、という理由から。

正義のために動いてはいるけれど、決して善人ではないジェーンだからこそドラマの展開が読めず、いったいどんな結末を迎えるのかハラハラどきどきしっぱなし。

そんな過去の背景などもあり、いまいち何を考えているのかわかりづらいジェーンの手綱を唯一握れるのが捜査チームのボス、テレサ。
強い女を演じているものの、密かに想いを寄せている姿はいじらしくて可愛いです。
ジェーンが過去を乗り越えて、テレサと恋愛をはじめるのか？過去に囚われたままで終わるのか？くっつきそうで、くっつかない2人の恋の行方にも大注目！

またジェーン役のサイモン・ベイカーは過去に「最もセクシーな男」に選ばれたことがあるほどの色男。その色気を、ドラマ内でもふんだんに振りまいてくれているので、目の保養にもなります。

シーズン4の22話で「キースオブライエンを偲んで」という追悼文が出てくるため俳優が死んだの？と疑問に思う声も多いですが、正確には荷物や機材を運ぶトラック運転手の方のようです。

スタッフ一人一人を大切に想う、素敵な制作陣とキャスト陣がくり広げる『メンタリスト』をぜひご覧ください！