Lの世界 ジェネレーションQ | 海外ドラマ女子会

2004年から2009年までアメリがで放送され、センセーショナルな題材で大人気を博した『Lの世界』の10年後を描く本作。シーズン１はすでに全８話が大好評のうちに放送を終え、シーズン２の制作が決定している。
今回も前作同様にレズビアンやゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの恋愛やライフスタイルを赤裸々に描き出す。LGBTQ+だけではなくヘテロセクシュアルからも大きな支持を得て、10年間待ちに待ったファンをも十分に満足させる充実した内容となっている。
10年前にはなかった、今この時代だからこそある障害や問題を、魅力的なキャラクターたちが鮮やかに浮き彫りにしていく。

ロサンゼルスのシルバーレイクを新たに舞台にし、LGBTQ+の赤裸々な恋愛や人間模様を描く群像劇。

前作でも登場したベットやシェーン、アリスに加え、新たにフレッシュなキャラクターを交えて、前作『Lの世界』の10年後を舞台とする。それぞれにキャリアを積み、責任のある立場についたベットたち。そしてその彼女たちの元で働く、新たな登場人物たち。

10年前には描かれることがなかった、組織の責任者としてのマイノリティの苦悩や葛藤。そしてコンサバティブな家庭で育ち、家族とのトラブルに直面し、解決の糸口をなかなか探せないでいる彼、彼女たちの苦しみや絶望。

そういった誰もが持つであろう多くの感情を、リアリティ溢れる場面展開で魅せてくれる。

前作でも登場したベットやシェーン、アリスに加え、新たにフレッシュなキャラクターを交えて、前作『Lの世界』の10年後が舞台。それぞれにキャリアを積み、責任のある立場についたベットたち。

今シリーズの最大の見どころは、何と言っても前作『Lの世界』で主要登場人物であった3人の、10年後を観れるというところでしょう。

アメリカドラマ史上初めて本格的にLGBTを主題としてつくられた前作は、そのリアルで刺激的な内容から、多くのファンを生み出しました。脚本家10人中8人がレズビアンということも大きな話題となり、そのリアリティ溢れる物語やキャラクターは、今までハリウッドで描かれてきたLGBTのテンプレートを大きく打ち破ります。

そうして、『Lの世界』は多くの賞を受賞し、惜しまれるまま全６シーズンでその幕を閉じたのでした。いつかは続編を！と望まれ続けて10年。待ちに待った続編である今作が制作されました。

続編ということで、前作を見ていない人には話がわからないのでは？と、不安になる必要は全くありません。前作とは全く違うドラマとしても、十分楽しめる内容になっています。

今作で引き続き出演している3人は、10年の間に責任ある立場の人間になっています。ここがお話にとても深みを出している部分で、ある程度の地位に立つ同性愛者の日常をフォーカスしているドラマや映画って、本当に少ないんですね。その部分に焦点を当てて、異性愛者にはない障害や苦悩がどのようなものなのか、非常に赤裸々に描かれています。

そして今回新しく登場する若いキャラクターたちは、みんながそれぞれ家族の問題を抱えていました。同性愛者にかかわらず、家族の問題というのは大抵頭を悩ますものですが、やはりマイノリティである彼女たちにとっては特に難しい問題になるのでしょう。

親兄弟の考えと自分の考えの違いというものが、とても大きい障害となって彼女たちを苦しめ続けるんですね。バラエティ番組などで、同性愛者の方やトランスジェンダーの方が、とても明るく人生楽しいことしかないような風でいらっしゃるのをお見受けすることがあります。でもその笑顔の裏で、実はみんなすごく苦しんできているということが痛いくらいにリアルに胸に響いてきます。

ドラマを見ているのだけれど、まるで現実の人物の物語を見ているような、うわべだけを描いたものではない、身に迫るようなリアリティがこの作品にはあります。

ハイソサエティからその日暮らしの生活まで、様々な人々の暮らしぶりを見ることができるのもこの作品の魅力です。それぞれの生活の違いが場面場面をカラフルに彩って、見ていて全く飽きがきません。

現在第１シーズンはHuluで、吹き替え版・字幕版ともに独占配信中です。第２シーズンの制作は決定しているものの、放送開始日程は未だ不明とされていますが、第１シーズンが年末の放送開始だったので、第２シーズンも年末あたりに始まるのではないかと言われています。