アレンジメントハリウッドに潜む闇 | 海外ドラマ女子会

2017年アメリカ制作のラブ・サスペンスミステリードラマ。
ドラマの内容が、ハリウッドトップスターのビッグカップルだった、トム・クルーズとケイティ・ホームズをモデルにしているのではないかと噂されたドラマで、制作側は異例の否定コメントを出したと言われている。
主演メーガン・モリソン演じるクリスティーン・エヴァンジェリンスタは、元スーパーモデルの、リンダ・エヴァンジェリンスタの従姉妹で、納得の美貌である。
シーズン1～2で完結し、シーズンエピソード各10話。Huluで字幕と吹き替え版が全シーズン視聴可能。

若くて美しい無名の女優メーガン・モリソンは、ウェイトレスの仕事をかけもちして生活をしていた。ハリウッドのトップスター、カイル・ウエストのヒロイン役のオーディションを受け、カイルの目に止まったメーガンは見事相手役に選ばれ、彼と夢のようなデートをするようになる。メーガンは、カイルから最初は恋人から、そしてうまくいけばプロポーズ、最終的に妻になれば1000万ドルを手に入れることができる契約結婚のオファーを受ける。契約にはカイルのイメージや評判を損なうことがあれば、契約打ち切りと提示されていた。カイルの周りには、彼が信奉する自己啓発団体「ハイヤーマインド研究所」のアドバイザー、テレンスが常に監視していて…無名の女優メーガンはこの契約でシンデレラストーリーを歩むことができるのか？

このドラマは、トム・クルーズとケイティ・ホームズをモデルにしていると噂され、制作側が異例の否定コメントを出したというドラマだったので、とても興味深く観ました。トム・クルーズが信奉する「サイエントロジー」が、ドラマの中のカイルが信奉する「ハイヤーマインド」にそっくりだったので、噂されても仕方ないかも知れません。

ドラマ上でも「ハイヤーマインド」のテレンスがあれこれ口出しするのですが、トム・クルーズがオファーが来たクゥエンテイン・タランティーノの映画『パルプフィクション』の脚本を見すると、トムに出演するべきではないとアドバイスしたそうです。うん、すごく似てますね。

またカイルとの契約結婚の内容に「パートナーはカイルと絶えずコミュニケーションを取り、カイルからのコミュニケーションを避けてはならず、意図的に３日コミュニケーションをとらない場合契約違反」など嫉妬深い自己中心的な細則が決められています。トム・クルーズもとても嫉妬深く、クルーズコントロールがすごい！という噂がありました…すごく似ていますね。

俳優という商品価値を高めてこそのハリウッドは、やり手のエージェントがいるトップスターと、無名の俳優と密かに契約というのは、実際少なくないのではないでしょうか。アメリカは訴訟と契約の国ですし、我々が見るゴシップも計算されているような気がします。

このドラマでもカイルの彼女ということで有名になったメーガンは、個人的な写真などがリークされます。本当のシンデレラストーリーは、こういうドロドロしたものが付きものなのです。童話のシンデレラですら、灰にまみれてお掃除していて、ガラスの靴を履くために意地悪な姉自ら足の指を切り落とすドロドロっぷりですしね。

ラストは続編があるような終わり方でしたが、今のところ続編は無いようです。結末はメーガンはカイルとの婚姻後も契約を続行するのですが、嫉妬に狂ったカイルが俺に従えと高圧的に言い放ったところ、「私を操れると思う？見ものね。」というメーガンの挑戦的な態度が最高でした。

華々しいハリウッドのセレブの裏話などに興味のある方に、是非おすすめしたいドラマです。