スーツ/SUITS | 海外ドラマ女子会

2011年から2019年にかけてアメリカで放送された大人気テレビドラマ。全9シーズンで完結したが、日本ではファイナル・シーズンの動画配信が来年放送と期待が高まっている。
ニューヨーク・マンハッタンの法律事務所で繰り広げられるスタイリッシュでカッコいいサクセスストーリーから影響を受けているビジネスマンとセレブリティのファッションセンスと生き方にあこがれる女性からの支持がアツイ。
主人公の敏腕弁護士ハーヴィーが着用しているタイトルにもなっている「スーツ」は、高級ブランドのトム・フォード。ハーヴィーと行動を共にする天才的頭脳の持ち主マイクが着ているのは、「バーバリー」や「ジー・ゼニア」。女性陣も「アルマーニ」や「アントニオ・ベラルディ」「マックス・マーラ」「ヒューゴ・ボス」など、華やかな世界だけではなく、その落ち着きある着こなしからも目が離せないドラマである。

ニューヨークの一流法律事務所で、絶対に負けない一匹オオカミの敏腕弁護士ハーヴィーと天才的記憶力を持ちながら弁護士になる夢を絶たれていたマイクが偶然出会ったことから物語は始まる。

弁護士資格を持たないマイクの能力を見抜き、アソシエイトとして採用した上に、ハーバード大学のロースクール卒業生しか雇わない法律事務所で一緒に働くために、経歴詐称を提案。

ハーヴィーとマイクは結託し偽りの姿ではあるが次々と難解な訴訟を巧みな方法で取り組み勝ち進んでいく。

偽りの秘密は真実だから、一生墓場まで隠し通せるわけではない。どこかでつじつまが合わなくなる事態が生じてどんどんと窮地に追い込まれる。それを見事に二人で乗り越えていくのだが、ハーヴィーは自分の成功のためには犯罪スレスレの行動に出る野心を振りかざす。

やがてマイクは偽りの人生を後悔し始め、正しく生きるための方法を模索しついには正式な弁護士資格を得て、結婚したレイチェルとともにニューヨークを去る決意をする。

唯一無二の相棒を失ったハーヴィーにとって至難は続くが、新たなストーリーとして面白みを増している。果たしてファイナルシーズンではどのような展開になるのか。

なんともスマートで嫌味なくらいスタイリッシュに解決するリーガル案件の裏で繰り広げられる人間模様に、めちゃくちゃ引き込まれるヒューマンドラマです。

ニューヨーク、マンハッタン、弁護士、セレブ、このワードが並ぶだけでどれほど煌びやかな世界の裏に潜む暴露ネタ、陰湿な裏世界の話なのかと勝手なイメージが膨れていましたが、華麗なまでの問題解決策がとめどなく毎回爽快に繰り広げられる内容です。

中でも注目すべきはファッション！タイトルにもなっている男性弁護士の超スマートな「スーツ」姿ももちろんのことですが、登場する女性陣のファッションセンスにはため息が出るほどの抜群の着こなしは必見です。

特に出来る女のオフィススタイルには、ハーヴィーの上司ジェシカがお手本ではないでしょうか。たまにドキッとするようなオフィスには若干華やかすぎる衣裳もサラッと着こなしているところが女性として弁護士としての自信の表れが溢れ出ていて素敵です。

秘書のドナは、女性らしくタイトなワンピース姿が多いので、ＴＰＯをわきまえた守るべき品位と自分の置かれた立場を理解しつくした装いには学ぶべき点が非常に多いです。

パラリーガルのレイチェルは、シーズンを追うごとにどんどんと女性らしさとオフィス内での経験と実力からオフィスファッションが変化していく姿からも成長がみられて、一気見できる動画配信ならではの楽しみ方かもしれませんね。

ファッションセンスを磨くとともに、凛とした女性ならではのしなやかな魅力がたっぷり堪能できるところもこのドラマの特徴と言えるでしょう。

日本でもリメイクドラマの続編が放送されるなど、非常に注目度も高く、日本版でも衣裳には相当こだわりをみせている様子なので、海外版とファッションの比較してみるのも面白そうですね。

ピンと張りつめた緊張感満載の法廷ドラマではなく、愛されるコミカルなキャラクターも人気です。嘘と本音に翻弄されながらも自分とは何か、大切なものは何か、常に自分に問いかけながら見ていくと、自分の本来の在り方が見いだせるかもしれません。

そして、待望のファイナル・シーズン。
ドキドキハラハラの連続だったシリーズですが、果たしてラストには一体どのような展開が待っているのか妄想が膨らみます。動画配信はおそらく、2021年の1月ごろか4月ごろのスタートになるのではないかと予想されていますが、待ちきれないファンは、もう一度シーズン１から見直している人もいるようです。

まだ見たことがない人は、ぜひ今のうちに動画配信で視聴してファイナル・シーズンに備えることをオススメします。