『リベンジ』は2011年9月21日~2015年5月10日にかけて米国ABCにて放送されたサスペンス・ミステリードラマ。マデリーン・ストウとエミリー・ヴァンキャンプが敵対する形でW主演をはった。主人公エミリー役の日本語吹き替え担当は、芦名星である。当時はシーズン5の制作が予定されていたが、結局のところシーズン4の放映中に打ち切りが決定。全4シーズンで完結している。打ち切りの主な理由となったのは、視聴率の低下である。
父親がテロ組織に資金を流し、多くの死者を出した犯罪者だと信じて疑わなかったアマンダは、彼の遺品で真実を知る。それは当時、父の上司だったコンラッドとその妻ヴィクトリア、そして彼らの周囲の要人たちがよってたかって嘘をつき、父を陥れたというものだった。復讐に燃えたアマンダは過去を捨てて全くの別人と入れ替わり、事件に関わったすべての人を抹殺していく。
リベンジは「復讐」をテーマにしたサスペンス・ミステリードラマ。
かつて父親を陥れ、無実の罪をかぶせて刑務所送りにした人物たちを自らの手で失脚させていくという話です。
似たような設定の作品は多々ありますが、このドラマが他と一味違うのはイントロ部分で「この物語は赦しの物語ではない」と宣言した通り、復讐をきっちりやり遂げるというところ。
復讐をテーマにしていても、結局最後は赦しておわり…というストーリーが多いなかで、リベンジは主人公が綿密な計算をねって1人残らず的確にターゲットを潰していきます。
その執念はすさまじく、ただの少女だった主人公が本当の自分をすべて捨てて別人と入れ替わり、裕福な慈善事業家エミリー・ソーンとしてターゲットたちの懐に入りこんでいくほど。
計画に計画を練って行動しているので、ターゲットがどんなことに興味を示し、どんなことを嫌い、どんな秘密を持っているのかすべて把握済み。そのため、画面越しにあっぱれと言いたくなるほど見事な手際で信頼を勝ちとり、物事をすすめていきます。
そんなエミリーの心強い味方となるのが、天才的なソフト開発者でありハッカーでもあるノーラン・ロス。
彼はエミリーの父デイヴィッドに恩があり、やや一方的にエミリーの復讐に協力します。
そしてエミリーの復讐リストに名を連ねる大物の中で大穴なのが、ヴィクトリア・グレイソンという女性。彼女はデイヴィッドと不倫関係にあり、一時は夫のコンラッドと離婚を考えるほどだったのですが、わが身可愛さから裏切ってデイヴィッドをテロと殺人の容疑者に仕立てあげました。
その結果デイヴィッドは刑務所に投獄され、エミリーとは一度も会わないまま獄中で死亡。事件当時、幼かったエミリーは周りに聞いた話こそ真実だと信じていて父を軽蔑していましたが、のちに遺品として残された手帳で真実を知って復讐を誓います。
しかしヴィクトリアは自身が真っ黒であることを自覚しているためか、かなり勘が働き、エミリーのことも早々に「なんとなく怪しい」と調べまわります。序盤からヒヤッとするほど危ない場面まで調べられてしまったりと、手ごわい強敵です。
ヴィクトリアに対する復讐の鍵になるのが、息子ダニエル。
エミリーはダニエルを手玉に取ってヴィクトリアを追いつめようとするのですが、第1話でわかるようにダニエルは死亡という形で降板します。
いったい何が起きたのか?そしてこれが復讐だと気づいたヴィクトリアが、どう反撃するのか?手に汗握る展開に、目が話せません!
ちなみにドラマ内では敵対する形になってしまったエミリーとダニエルですが、現実では幸せなゴールインを果たし幸せに暮らしていているようです。