MANIFEST/マニフェスト | 海外ドラマ女子会

『MANIFEST/マニフェスト』は、2018年9月24日～現在にかけてアメリカ合衆国のNBCで放送されているSFドラマ。主演はメリッサ・ロックスバーグ、ジョシュ・ダラス他。『MANIFEST/マニフェスト』はシーズン2まで放送済みで、続編の制作が決定している。シーズン3にはスパイドラマ『ジ・アメリカンズ』で主人公の娘ペイジ役を演じたホリー・テイラーがキャストとして出演することが明かされた。
『MANIFEST/マニフェスト』はTUTAYA TVやdTVなど複数で配信されているが、別途課金が必要。U-NEXTであればシーズン1のみ見放題にラインナップされているので、U-NEXTでの視聴がおすすめ。

それぞれの事情でモンテゴ航空828便に搭乗した乗客たちは、フライト中に激しい稲妻をともなった乱気流にまきこまれる。なんとか乱気流を無事に乗り越えた乗客たちは最寄りの空港に着陸するが、そこにはなぜか警察や政府機関が待ち構えていた。

一体何事かと混乱する乗客たち。彼らに知らされたのは、828便が離陸後こつぜんと姿を消して5年半が経過したという信じがたい事実だった。

なんらかの陰謀への関与を疑う政府機関の取り調べをうけたあと、乗客たちはそれぞれの生活に戻ろうとするが、5年半という時は長く、大きな障壁となってしまう。

さらに828便の乗客たちには、どこからともなく声が聞こえる「呼びかけ」という謎の現象も起きはじめ、乗客たちは不可解な出来事に巻きこまれていくように……。

『MANIFEST/マニフェスト』の見どころは、SF感満載のミステリー。
ドラマの雰囲気としては、現代版の『LOST』といったところでしょうか。

『LOST』では飛行機に乗った乗客たちが謎の島に着陸し、不思議な現象にまきこまれていきますが『MANIFEST/マニフェスト』の乗客たちが着陸するのは828便が離陸から5年半後の世界。

『LOST』では歩けない人が歩けるようになる、いるはずのない生物たちに襲われるなど異世界感が強い作品でしたが、それと比べると舞台が現代であるぶん、リアルさが強い作品です。

もし5年半後の世界にタイムスリップしたら？というシュチュエーションをかなりリアルに表現できていて、なんとも言えない切なさやもどかしさ、時間の残酷さを感じました。

とはいえ暗い作品かと言われるとそうではなく、ストーリーの大筋は乗客たちにおきた異変やタイムスリップの真相を暴いていくというもの。

乗客たちには「呼びかけ」という未来予知のような能力もそなわるのですが、それを悪用しようとする組織や宗教をつくる乗客なども出てきてサスペンス好きにはかなりグッとくるドラマです。

ちょっと展開上のご都合主義な点はあるものの謎の解明は引っ張りすぎず、展開がはやすぎない速度で進んでいき、グダグダとした印象は受けませんでした。

ストーリー自体は「呼びかけ聞こえて、その声の内容に従って動く」という一定の流れがあるのですが、呼びかけの内容自体が「彼を救え」だとか「彼女を探せ」だとか漠然としていて正解がわからないという設定も、毎回考察が楽しめておもしろいです。

ちなみに『MANIFEST』というタイトルの意味はいくつかありますが、搭乗者名簿を指すのではないかとの声が有力なのだとか。ただ幽霊や兆候があらわれるといった意味も含んでいるのでそちらの線も捨てがたく、結末が非常に気になります。

SFが好きだけど、何でもありのぶっ飛びすぎた設定は嫌。ほどよくリアリティが欲しいという人に超おすすめの作品なので、ぜひ視聴して謎解きを楽しんでみてくださいね。

マニフェストは現在、シーズン2まで配信中。はっきりした放送日は未定ですが、すでにシーズン3の製作も決定していて2021年にリリース予定です。
今後の視聴率次第ではシーズン3で打ち切りになる可能性も高く、実際にシーズン3で真相が明かされると予告されていることをふまえると、次がファイナルシーズンとなるかもしれません。